ナゼに私は「小説家」になったのか

話せば長~いことながら。

「誰か、エロ小説書ける人、いない?」
「…ああ、いるいる。紹介するわ」
  ↓
「この間の続き、書いてるって言ってたよね?やる気ある?」
「ありますけど…」
「じゃ、何本か、書いてみて。4,000字ぐらいで」
  ↓
「書きましたー」
「どれ…うん、(何本か書いたうちの)コレあたりは見せられるな。ちょっと紹介するわ」
「ありがとうございまーす」
  ↓
「じゃ、会いたいっていうから、今度出版社に行って」
「はーい」

ちゃんちゃん。




…たいていは何かしら賞とかに応募して、優秀作でデビューとか、佳作でもそうじゃなくても「いい作家」さんに声がかかるもんだと思うんですが…

とりあえず「書ける人」っていう感じで声がかかり(いや、実際はメールだったけど)、2009年の春ぐらいから何本か提出し…2009年9月にいつの間にやらデビューしてました。
「作家になる」は私の永い夢でしたが、まさか本当に叶うとは思わず…ジャンルがアレですけども、本当は「童話作家とか宮崎賢治的なモノになりたい」とかほざいてましたけど、あっさり
「あー…アンタは無理だわ」
という言葉に従い(爆)、コッチのジャンルへと方向転換しました。

まーだまだ「芽が出た」とも言えないぐらいの細々としたモノですけどもね。
なんか興味を持っていただけたら嬉しいですわ、ハイ。

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あなたの名前を教えて~満員電車

満員電車。
アタシは身動きが取れなくて、ドアにも垂れるように立った。
背中に、ぬくもり。
チラリとガラスの向こうを見るフリで振り返ったら、短い髪と薄いジャケットが目に映る。

ガタン。

弾みをつけて、ゆっくりと電車が動き出した。
進行方向とは逆向きに立つアタシの背中に、少し、体重がかかった。
もたれかかるまま動けずにいたら、ふわっと重みが消えた。
でも、ぬくもり。

ちょうど、アタシの腰の窪みからお尻にかけてのラインに、彼の腰の下辺りが当たってる。
まるで凹と凸がピッタリとはまるみたいに。
身動きの取れない中、アタシたちだけ、ピタリと重なってる。

キモチイイ。

アタシは、キモチイイの。

あなたは?

アタシの後ろにいる、あなたはどうなのかしら?

ガタン。

いくつかの駅を通り過ぎ、発車するたびに、あなたがアタシを押し潰さないようにと、わずかに体重と体勢を変える。
でも、アタシの凹とあなたの凸は、ピッタリとくっついたまま。
人が出入りするのに、アタシたちだけは動かない。


ガタン。


離れる。
凹と凸が離れて、人になる。
アタシたちは、同じ駅で降りた。
同じ流れで進む。
あなたが見えた。
チラリと盗み見た、短髪と見覚えのあるジャケットの色。

アタシにちょうどよかった凸を後ろから眺める。
顔は見ない。
アタシはあなたを追い越した。
今度はあなたがアタシの凹を見るの。

ううん。

きっと、あなたはアタシの凹を覚えていても、アタシのことは覚えていないでしょうね。
通り過ぎるだけ。
思い出してくれるかしら。
あなたの凸にちょうどよかったアタシの凹を。

いつかまた、満員電車で思い出すんでしょう。



あなたの名前を、知りたかった。


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いったん終了~

正しい毎日のスゴシかた」ですが、ここでいったん終了…

というか、マジでストックなくなったんで(笑)

今度はいつぐらいかな~。
自分ではこんなこっぱずかしい恋愛したことなんかありません。
こんな甘ったる~い感じではなく、もう血走った目で『アナタの他には何も目に入らないわ』的な粘着質で相手を束縛しまくるような恋愛なら…

ま、「していなかった」からこそ…かもしれません。

作家とは自由です。
考え、表現し、白い紙(あるいはWordやテキスト)の上に指を走らせ、書きつらねた「雲不如帰の国」は、他の誰にも覗かれない脳内に完全なる地図を、アニメーションを、役者を配置し、動かし、建造物を作り、生かし、殺し、知覚されない時間を過ごしているのですから。

ああ、なんという幸せ。


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シッテルコト

知ってるよ。

知ってる。

カオルが泣き虫なこと。

単に優しい、とか、涙腺が弱い、とかじゃなくて。

感動しやすいんだってこと。

寂しがり屋だってこと。

欲張りだってこと。

そして…オレの中で感じてくれてること。

目尻を真っ赤にして、まぶたを少し腫らせて、

「お帰りなさ~い」

って、たまに遅いバイト帰りのオレを迎えてくれる。

たぶんコッソリ目の辺りを温めてなんでもないような顔をして、

『ひとり留守番なんて平気よ』

なんて顔でドアを開けてくれるけど、ほんとは鼻声でわかるんだ。

ティッシュボックスも軽い(笑)

洗濯かごを覗いたら、マスカラの染みの跡が滲んでる、予洗いしたハンカチが何枚も入ってたこともあった。


今日もちょっと遅くなりそう。


メールしたあと、今日のカオルはオヒトリ様でナニするのかな…って、想像するのが、ちょっと覗き見みたいで楽しいんだ。

オレの楽しみ。

オレだけの楽しみ。

たまのスペシャルは、何もカオルだけとは限らない。


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ヒッコシノコト

ケイがアタシの部屋…というか、遊びに何度か来て。

ママと鉢合わせ。

アタシは思わずアワアワ慌てちゃったけど、ケイったらもぉ…なんだか慣れた感じで、ママにきちんとご挨拶。

その後は、ママとケイがキッチンに籠もっちゃって、アタシはほったらかしにされてさぁ。


その日、ケイには泊まってもらおうと思ってたんだけど、

「今日はちゃんと帰るよ」

って……夜の7時ぐらいに、ママを送りがてら帰っちゃったの。


ケイはケイで、きっと、ママが泊まりに来たと思ったから、帰ったんだよね。

んで、ママはママで、きっともうケイと一緒に住んでると…思ってたみたいで。


『…さっきね、ケイタ君に送ってもらったんだけど!』

「知ってるよ」

…って、一緒に出たじゃない?!

『お礼言いたいんだけど』

「え?ケイなら、ママ送って、そのまま自分のお部屋に帰ったよ?」

『ええええー?!ナニ?アンタたち、一緒に住んでないのっ?!』


…ママ、声、おっきい……


『ちょっと!パパ!カオルちゃんのカレシ!カオルちゃんと住んでないんだって!』

ママの声が電話から離れて、聞き耳を立ててたらしいパパに叫んでるのが、普通の音量で聞こえてるんだけど。

…ねぇ、トシゴロの娘が、ちゃんと親の言いつけ守って同棲してないのって、そんなに驚くコト?


ケイとアタシ、付き合うきっかけは合コンだったけど、きちんと付き合いだしたのはケイからの

『付き合ってくれませんか?』

って、まるでプロポーズみたいな真剣な申し込みから始まって…

まだ、そんなに時間がたってなかったの。


ケイがそんなに急ぐ人じゃないのは、何となくわかってたから、アタシも一緒にいない時間も込みで、ケイとのお付き合いを楽しんでるの。

いいじゃない。

一緒に住んでいなくたって。

一緒にいない寂しさを、一緒にいた楽しい時間を嬉しく思い出すことに使っても。


ちょっと…ね、むぅ~…って納得できない感じで、ママが不用心だとか、相手を知ることだとか、何かいろいろ電話の向こうで言ってるのを聞いてたけど……


ビックリ。


『あのね、ママね、思うだんけど』

「なぁに?」

『ケイタ君と住んじゃいなさい、一緒に』



まさか、パパがいる時に言われるなんて…アタシが

『一緒に住みたい、住んでいい?』

って聞く前に……


ママに言われるなんて。


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アクユウノコト

たまには…さ。

カオルのことじゃなくて、友達のこと…なんかも。


富樫…はいいや。

合コンでカオルをゲットしそこねて、しばらくの間はグダグダ付きまとわれてたけど、それもまた梨本が企画した合コンでなんか可愛い娘と付き合いだした…とか聞いたけど、結局2ヶ月もしないうちに別れたらしい……


引っかかったのがカオルじゃなくて良かったぜ……(いや、今回の女の子も気の毒だけど…)


だいたい、あいつは本気で恋愛相手を探す…っていうより、その場の退屈しのぎができればいいんだ。

たぶん、オレらの中でも断トツに合コンに参加してる…んじゃないかと思う。


オレはもうカオル一筋になった今では、ほとんど「成果報告」でしか聞かないからさ。



今ではもう顔を出すぐらいしかしてない「マンサーチング・サークル」の主催、梨本は……

なんか、女の子と付き合うというより、「女の子と飲む機会を作るのが好き」みたいなヤツ。

高校の時に同じクラスになって、そっからの付き合い。

ノリが近くて、不真面目なフリしてる真面目だけど要領のいいチャッカリや…ってとこか。

そんなヤツが主催になったサークルの活動のほとんどは、「合コン」

その企画を立てたり仕切るだけあって、やっぱり理論的に物事は進めるし、どうやったら繋がるのかわからないくらい顔も広い……

おかげでオレはカオルと会えたんだけど。


……そういや、けっきょくカオル達とはどういう繋がりなんだ??

明日にでも聞くか……



あ、いや、真面目な友達がいないのは…単にあんまり気まじめなヤツラとはあんまり気が合わないっていうのもあるし、そもそも梨本みたいな賑やかなのと付き合ってりゃぁ、自然とそういうのとは繋がりがなくなる。


バイトだとまあ似たようなヤツもそうじゃないヤツもいるから、ちっちゃい社会だけど、まぁ、勉強にはなるよな。

いわゆる「真面目」といわれるようなヤツラにも要領のいいヤツはいるし、「真面目なフリしてる不真面目なヤツ」もいるっていうのもわかったしな。

勉強はしても、「仕事」では手抜きする…とかさ。

そういうヤツラの中でも仲良く…とまではいかなくても、多少は軽口を叩くようなヤツもできたけど、興味の対象が違ってたり、こっちの世界にはあんまり興味を示さなかったり…で、梨本とかみたいなのと「深く付き合う」って感じではないなぁ……


『そんなんも、アリよ、アリ』


梨本はそう言って、そんなヤツラとも仲良くやってる。


調子のいいヤツ…って言われることもあるけど、オレにとってはやっぱり、いてもらわなくちゃいけない親友だよ。


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ヒトリキリ

今日はお休みだけど、ケイはお昼からバイト…

つまんないけど、寂しいけど…今日はたまにはアタシひとりで…遊びに行こう。


いつもなら、ノッコとかナオとか…連絡するんだけど……


今日は何だか、1人きりで…街をぶらつきたかったんだ。


何だか流れる人波は、ケイと一緒にいるよりも息苦しくて、お気に入りのお店もほんのちょっとだけ覗いて、すぐにお茶にしちゃった。


変なの。

原宿だって渋谷だって…ケイと一緒なら、どこでも楽しいのに。


ノッコ達と一緒じゃないと、こんなにも1人って、心細いものだったのかな……


さっき立ち寄った本屋で買った情報誌をパラパラとめくっていたら、ちょうど映画情報のページ。


……そういえば、ケイと一緒だったら、アタシ好みの映画なんてあんまり見に行かなかったな…


おうちにはケーブルも引いてあるし、パソコンのオンラインでだって映画は見れるし…

何となく…ラブストーリーなんかで涙を流すのを、ケイには見られたくないかな…って。

だって…お化粧しててもしてなくても、ヒドイ顔になっちゃうんだもん(笑)



何だか暇そうにしてたせいか、ちょっと離れたところにある映画館に行くまでに、知らない人に声をかけられたけど……

ホントに、ノッコ達と来たほうがよかったかも。

ノッコとかはこういう人たちと話すのがとっても上手。

アタシは…お仕事なら知らない人とでも話せるんだけど、プライベートではあんまり、ね…


だから、ごめんなさいって言ってるんだけど、何だかまだ追っかけてきて……


怖かったけど、たまたまケイからかかってきた電話のおかげで諦めてくれたけど。


「ありがと、ケイ」

って言ったら、そういう時は都合なんか考えなくていいから、自分に電話しなさい!って怒られちゃった……


ちょっとシュンってなっちゃったけど。

映画は……


うん。

楽しかった。

スッキリした。


お仕事が終わった後のケイをお迎えに行ったら、ニヤニヤ笑われちゃった。


「…映画見て、泣いただろ?」


そんなにひどい顔してる?アタシ。



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静か過ぎる日々

心躍ることがなく、凪の時間が続いています。

本当ならもう2ヶ月は前にできていなければいけない新作…パソコンの中でひっそりと眠り、身じろぎすらしません。

もうそろそろ疼いてもいいのに、「ナニか」が足りない。

刺激か。
経験か。
知識か。

ワクワクと心弾む言葉が降りてくるのを、ずっと待ち続けているんです。


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オモウコト

いつかは…さ。

いつかは、ちゃんと働いて、カオルが家に居て……



って、想像つかねー!!
(((゜д゜;)))



そうだなぁ……

今のまんまで行くと…さ。


オレが専業主夫になりそうだよなぁ(笑)


……まぁ、それでもいいか…って思えるけどさ、やっぱり、多少は稼ぎたいよな。

今だってアルバイトを掛け持ちしてるけど、勉強だとか友達付き合いもあるから、カオルに比べれば、まだまだ全然だ。


……悔しいけどさ、そうなんだ。


そりゃ、社会人にちゃんとなって、カオルを養うことだって不可能じゃないとは思うけど……

でも、それが確実な未来、ではないよな。


今は週に4日…たまに休日に入ったりしても、きっとカオルの収入には及ばないよ、オレ……


カオルは絶対、給与明細なんか見せてくれないけどさ。

それに…時々、家の中のちょっと高いものもとっても高いものを買う時も、

「ママがね…」

っていうけど……きっと、カオルがちゃんとお金を貯めて買ってると思うんだ。


オレに負担をかけないため、だと思うけど、優しいけど……男としては…なぁ。


まぁ…カオルにそこんとこは敵わないとしても、他のところでは助けてあげれるから……



うん。

このまんまでも…いいのかなぁ……



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ナイショノコト(カオル編)

ケイにナイショ…

いっぱいあるよぉ(笑)


まず…お給料、かな。

どれだけもらって、どれだけ使ってる…とか。

アタシ…ね。

使ってもいるけど、ちゃんと貯金もしてるの。

ときどき大きな買い物すると、ケイがビックリするから、

「ママに助けてもらったの」

って言ってるけど…あんまり信用してくれてない…かなぁ?


アタシ、カードが嫌いだから、ほとんど現金で買えるぐらい、お金を貯めてるの。

ママにもパパにも

「カードなんて持つもんじゃない」

って言われて。

ノッコとかは簡単にひょいひょいってカード出して、高いブランド物のバッグとかを買ってるけど、いつか一緒にランチしたときになんだかドヨ~ン…って落ち込んでた。

「今月もうピンチだよぉ~…」

って。

ん~…そっかぁ。じゃぁ、ランチ止めておベントにしよっか…って言ったら、

「アンタはケイタ君が作ってくれるからって、簡単に言う!」

とか言われてしまった…(=´;ω;`=)

…確かに、言えばきっとケイは作ってくれると思うけど……


ソコまで甘えないんだから!


ってコトで、この間ちゃーんと早起きして自分でランチボックス作ったのに…

「やっぱり作ってもらったんでしょ!」

だって……

ちゃんとサンドイッチのマヨネーズにマスタード混ぜたのだって、ふんわりしたチーズ入りのスクランブルエッグだって、サラダだって、アタシが作ったんだもん!え~っ

もう!

味が似てるのだって、しょうがないじゃない!!

ケイのご飯、美味しいから、味付けとかの分量教えてもらってるだけだもん……


こういう悲しいことがあっても、あんまりケイには言わないのも、ナイショ…かな。

あんまり言うと、

「だったら付き合うの、止めなよ」

って言われ…ないけど、『なんで友達なの?』って顔はされるから。

ケイはそんなことないって言うけど、そうなんだ。

ケイのそんな顔することも…我慢できなくなったら言うけど、今はまだ、言わないよ。


あとねぇ…ナイショ…ナイショ…


うーんと……


うーんと…うーんと…


あ!

会社の人に、ケイのこと、自慢した!ってコト……


え?

あれ?

もっと違うコト??


うーんとね…えっとね…えーと…えーと……


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ナイショノコト(ケイタ編)

カオルに内緒……


うん。

あるよ、そりゃ。


てか、無いほうがオカシイだろ?


話せるけど別にどうでもいいこととか、話したら傷つけそうだからあえて言わないこととか…


カオルも、そんなにアレコレ聞きたがるほうじゃないから、逆にオレの友達と一緒に居てバラされる時のほうが、よっぽどお互い気まずかったりするんだよな……



そんな中でも…イットウ言えないこと…がある。

カオルと会った合コンで、ナオコっていう女の子がいた。

雰囲気は…まぁ、カオルに似てた、かな?

ぽやっとした感じとか…髪型とか…でも、もっとヒラヒラした印象なのは…うーん…

オレがカオル以外ほとんど目に入ってなかったのと、その後はもうどんなに誘われてもカオルとデートするためにバイト頑張ってたせいで、他の女の子のコトなんか、すっかり忘れてたんだ。


『ケイタさん…ですよね?』

あ…はぁ???

声かけられた時、オレは思いっきり『アンタ誰?』的な顔をしてたんだろうな。

その子はかなり傷ついた顔してた。

でもさ…しょーがないじゃん!

ほんっとーに!

カオル以外の女の子の顔なんか、ド忘れしちまってたんだから!!

『あの……覚えてませんか…?』

ためらいがちに言われても、こっちはハァ…?って首を傾げるしかない。

『あの…この間…「○○」っていうお店で、あの…ノッコとかカオルちゃんとか…』

あー!カオルの友達!!

オレが思いっきりカオルの名前に反応すると、ナオコ…ちゃんは、なんでかブワッ…と赤くなって、ついでに目に涙まで浮かべて…

え?あの?オレなんか悪いこと、言った?

『あ…あの…いえ…カ、カオルちゃんと…付き合ってるん…です…か?……』

…………



いくらニブチンでもこれはわかるだろ―――?!


うあああああああ!!!

ヤベーよ!

この状況、ヤベーよ!!

今ここで泣かれたら!

オレのバイト人生がヤバ過ぎるぅぅぅぅぅ!!!


……と思ったオレ。

はい。

全世界の女性の皆さん。


スンマせんっっ!!!
m(_ _)m



サイテーだってわかってる。

あの時も、今も。

でもさ……

オレの中で、カオルとのこれからと、ほとんど記憶にもなかったナオコちゃんとでは……


比べるまでもない!


っていうのは、動かしがたい事実でさ……


結局先輩に謝って少しだけ時間もらって、ナオコちゃんの涙ながらの告白を淡々と聞いてた。

今まで何度かもらったメールのこと。

カオルと何度かデートしたというのを噂ながら聞いたこと。

オレとカオルがカレカノになったのはつい最近だと聞いたこと。

付き合いだしてスグなら、ひょっとして、自分ともデートしてくれれば、カオルと比べてみれるんじゃないか…


「ん……悪いけどさ。オレからカオルに『付き合ってくれ』って言ったんだ」

『ケイタさん…から……』

「だから、オレにはカオルしかいないんだ。誰かと比べる…とかじゃないし。そんなことするつもりなら、付き合う前にもっと合コン行ったり、もっと前にメールをくれてた誰かともデートしてたと思う」

『え……』

「ナオコちゃんだけじゃないんだ、オレにメールくれたの」


そう。

これもカオルに言ってない。

たぶん、合コンに来てた女の子は半分ぐらいは、気まぐれか真剣かただの挨拶か、メールをくれた。

それも彼女は知らなかったんだろうな。

ま、女の子同士で争奪戦を繰り広げてる時は、男と違って情報の交換なんか、ホントにするとは思えない。

男もそう、かな。

オレだってカオルのことは、ちゃんとするまで、誰にも言わなかったもんな。

「そんなワケで…オレ、もう仕事に戻らないといけないから……」

『……』

「今日のことは、オレからはカオルには言わないから…気をつけて帰ってね」

『ありがとう』も『ごめんね』も言わないで、オレはナオコちゃんをその場に残して、仕事に戻った。




戻ってからからかおうとしてた先輩たちも、オレが妙に無口になったせいか、その日はそれっきりあんまり話しかけてこなかったっけ。



その日だけは、オレはカオルに簡単に『お休み』のメールだけして、まだ越す前の自分の部屋で、何となく寝苦しい夜を過ごしたんだ……


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忘れんぼ

ちょっとダラけてます。

再アップ記事の予約忘れたりして。


あー…14時にアップします。

ワイヤレスマウスの電池が切れそうでヤバいです~。


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ノンビリシタコト

お正月って、いいよねぇ…

アタシとケイ、今年は2人ともおうちには明日帰るから…大晦日と元旦は二人っきりで…

ケイのほうが先にお休みに入ってたから、いろいろとお買い物してきてくれたけど、何だか学校に行ってるよりも、とっても楽しそう…

でも…なんかとってもいいお肉買ってきてくれたから…まぁ……いっかラブラブ


一緒に暮らし始めてから、アタシのキッチンもだいぶ色とりどりになったの。


キッチンだけじゃないな…


他のお部屋もきちんと整理されるようになって、1つしか使ってなかったアタシの部屋のほかにも、ケイの勉強部屋にって(ほとんど使ってないけど)、あと納戸とか、時々家出してくる(笑)アタシのママのためのお泊り部屋とか……

ホントに家じゅうが綺麗になって、ママったら、ケイのこと、アタシより好きなんじゃないかってぐらいベタ褒め…


でも、お正月のケイはアタシのもんだもん。


お風呂もゆっくり入ったし…

あ。

年末の最後のお風呂だけはね、いつも1人での~んびり…なんだ。


とっておきのローズのセッケン。

ホントにとっておき。

髪の毛まで洗えちゃう、天然素材だけ使って作ってあるソープ。

『薔薇の花束に埋もれるように』、頭からつま先まで、フワフワの泡に包まれて、贅沢に丁寧に時間も使って…

コンディショナーももちろん同じラインの物を。

絹の洗い布は軽くこするだけで垢が落ちて、お肌がツルツル…

こんな汚いの、ケイには見せられなよぉ~。.・´Д`・.。

でも…バスソルトもダマスク・ローズにしちゃって…どぉしてローズの香りって、アタシの気持ちをこんなにもウキウキさせるのかなぁ?


ケイがね、湯上りでほわほわのアタシを抱きしめて

「うわー…カオルってば…バラの花束みたいだぁ~ブーケ1

ってラブラブ

ふふふ…なんでかな。

嬉しいの。


すっかり新しくしたベッドリネンに包まって、いつもより深く愛し合って……

新しい年の始めはのんびり朝寝坊して…ゆっくりお参りに…行こうね……


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時系列とかナンダカンダ…

だいたい11時か14時に更新している「正しい毎日のスゴシかた」ですけども。

元々はアメブロで更新していたものでした(現在は削除されています)

それすらも、元は「正しい朝のハジメかた」や「正しい風呂のハイリ方」のケイ&カオルカップルの「日常」を、もっと血肉を備えたキャラクターとして語りたいなぁ…というのがキッカケです。

連載当初は秋~だったので、今日更新した分は本当に「年末年始」でした。
それを再構築せずにまるっと再アップしているので、もうすぐ初夏なのに冬の話…という、本来ならあり得ない流れの進行具合となっています(笑)
普通に発刊されている紙媒体だって、季節を選んでいるのにねぇ。

電子書籍では季節を感じさせるエピソードは載せていません。
私自身が発信時期を出版社に確認しない…ということもあるのですが、いずれ余裕ができたら…とは思っています。
もう「日常 = 小説」の舞台になってしまうので、5月半ばの今なら、5月半ばでの感覚でしか書けないのです。
ココが一般的商業誌の作家さんとは違うところ(しかも致命的)なんですよね…

なんとか精進せねばなぁ。

この2人のエピソードですが、ストック分はもう少しで尽きそうです。
2人を交互に語らせる…という手法を思いついたのはいいのですが、その2人に共通する話を思いつけない、というのが正直なところ。
思いついたら、NEWエピソードとしていつか…
それまでは、今しばらく旧ブログからの移行・再アップとなる現エピソードをお楽しみください。




…思いつかなかったら?


その時は『言葉のカケラたち』から、すこーしずつ再アップ(再利用)。
何ちゅう手抜き作家じゃ(コラ)
イヤイヤ、ちゃんと読んでほしいだけです。ほんとです。ホントウダヨ?


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アケオメ&コトヨロ

そんなわけで。

オレとカオルは……


へへへ…


うるさい「あけおめメール」を無視して、一緒に…

フワフワのカオルのベッドに包まって…

スベスベのカオルの肌がオレの腕の中にあって……


カオルはいい匂い。

シャンプーもセッケンもボディローションも全部バラの香りで統一されて…

安っぽい嫌な感じのバラじゃなくて、ほんとに『ゴージャス・ローズ』っていう感じ。

確か…だ、だま…ダマなんだか・ローズ?とか言ってたっけな。

深々と吸い込むと、豊潤で艶めかしい香りが、オレ自身を刺激するんだ。


そんな香りに包まれてうっとりと眠るカオルに指を這わせると…

眠っているはずなのに、ゆったりと体を捩じらせる。

カオルの柔らかい肌は弾力があるのに吸いつくみたいで、ついさっきまでの繋がりの心地よさと絶頂感と安らぎを、生々しく思い出してしまうんだ。

そのまま汗の引いた首筋に軽く唇を押しあてて、その芳香と一緒にゆっくりと味わう。

このまま…目を覚ましてくれないかな……

それとも…このまま…肌を合わせたまま、オレも一緒に眠ろうかな……

時間が惜しいような気もするけど。

肌をなぞる指は柔らかく沈む小山から小さな窪みまで滑り下りて、もっと奥まで…

熱くて甘い泥濘までもうすぐ……

『うぅ…ん……』

ああ……もぅ…明日は……もう今日か……いいんだ…出かけるのは、ゆっくり眠ってから……一緒に出かけよう…だから…今は……


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マイトシノコト

毎年、うちの冷蔵庫にはお節がギッチリ。

ひとり暮らし始めてから、ママが点検がてら、31日に持ってきてくれて。

1品ずつ作り方を教えてくれたから、だいたい作れるけど、ママみたいに全部いっぺんには作れないの…

だから、持ってきてもらうのはアタシが作りきれなかった分。


出汁巻きと黒豆と昆布巻き作って、田作り焦がしちゃってそれを持ってきてもらったとか。

筑前煮作るのが精いっぱいで、お節はお年賀の挨拶におうちに帰った時に空のお重持って詰めてもらったりとか(笑)


今ではケイが作ってくれるの。

初めてのお正月、いつもの筑前煮じゃなくてビーフシチュー作ったら時間が足りなくて、ママにSOS。

綺麗に詰められたお重の中身がほとんどママのお手製よ…って言ったら、

「オレも作りたい!」

って。

2日にご挨拶に連れて行ったら、さっそくケイがママに作り方聞いてたっけ。

「カオルも作れるから、カオルに教えてもらいなさいよ」

って言われたら、なんか…すんごいショックそうな顔してったっけ……


あ……

ビーフシチューって言ったら……

なんでシチューにしたかっていうと、ケイがね…あんまり筑前煮みたいなのは好きじゃない…って。

別に食べれないわけじゃないけど、田舎のおばあちゃんがそれこそ大鍋に親戚一同が集まっても食べきれないほどの煮物作って、冬休みのお正月中それを食べさせられてウンザリだった…って聞いちゃったら…ね。


だから……

『初めての年越し』は、煮物は洋風に…と思って作ったんだけど……

ほら、シチューだったら、前の日につくっても持つでしょ?

1日にうちに来てもらっても…ううん、ひょっとしてあたしの部屋に泊まってもらって……って思ってたんだけど。


めったにおうちに帰らないのは聞いてたし、アルバイトあるかも…って思ってたけど、まさか……お友達とお酒飲みに行くなんて……


余計なお世話かな…って思ったけど、口が止まらなくて。

ちゃんと帰らなきゃダメだよ、って。

お父さんもお母さんもきっと待ってるよ…って。


アタシ、そのときまだ、ケイのご両親に合わせてもらってなかったのに、ね。


ダメだよねぇ…重いよね、そんな女……


「とりあえず、今日はオレ、出かけるから。今日はカオルも家に帰れよ」


ケイに取り残されて、顔グチャグチャのまんま、おうちに帰って。




1人で食べたビーフシチューは…全然味がしなかったな。


午前1時になってもテレビではなんかお笑いの番組やってて、無理やり笑ってたら、ドアフォンが鳴って……


それから、うちでお正月を迎える時は、絶対ビーフシチューにして、って、ケイに言われてるんだ。




トシコシノコト

ああ…思い出すなぁ…

初めての年越し……


それは…


初めての大喧嘩だった!!!わお!!


いや……

実はてっきり、カオルは実家に帰るもんだと思ってたんだよね……

ひとり暮らしだしさ。

いくら近いとこに住んでるったって、盆暮れぐらいはやっぱり…さ。


ま、オレも実家に帰るつもりはサラサラ無くて。

つーか。

たぶん、バイトだろうから帰れないよー…って、予め言ってあったし、さ。

別にひとりっ子でもないし、兄貴んとこの嫁さんやら甥っ子やら帰ってくるから、親父たちももー、デキの悪い次男坊なんて、いてもいなくても一緒だろ~…とか。


そもそもそっからカオルがなー…

「ちゃんと帰んなきゃだめでしょぉー!」

「甥っ子ちゃんだって楽しみにしてるよぉー!」

じゃー、カオルはどうなんだー…って言ったら。

「もぉ12月は顔出したし…」

「あんまりチョコチョコ行ってると、まだ甘えっこみたいでヤなんだもん……」


いや……実はさぁ。

オレ、恒例行事、みたいなのがあってさ。

毎年31日の夜中の9時ぐらいから家出て飲んでさ。
その勢いで12時前に神社行って。
すっげー寒い中並んでお参りして。
そのままカラオケなだれ込んでオール!!


……します。


みたい、な。


カオルはカオルで……

夜はゆっくり家で晩ご飯食べて(実はそのためにビーフシチューを仕込んでおいてくれてた……)

夜中に、いの1番にお互いに

「あけましておめでとう。今年もよろしく」

って挨拶して。


お互いに?

夜中?


っつーことは……


お泊り?!ラブラブ


というのも、あとで考えたらわかるんだけど。

そんときはオレはオレで、

「実家に帰らないカオルに言われる筋合いはない!」

「友達と過ごすのが恒例なのに、なんでそれを止めなきゃいかん!」

と。

カオルはカオルで…

まぁ、さっき言った通りで。

オレがまだ学生なんだから、お正月ぐらい家に帰って親孝行しなさい、と。




オレは……

バカだけど、そのままカオルと別れて……


あ、「別れて」ってフッたとかじゃないぞ?!違うぞ?帰宅させて、って意味だ!!


いつも通りバカみたいに飲んで騒いで……

12時過ぎて、振袖着てなんかフワフワの襟巻巻いて、綺麗に頭結ってるオネーちゃんたちのきっつい香水と、酒臭い友達に挟まれて。



……なんで、オレ、ココにいるんだろう……って。


ずっとザワザワしてて。


「おい」

って声かけられたと思ったら、いきなり列の端っこに突き飛ばされた。

「うおっ…とっと…っと……って!何す……」

振り返ったら、梨本やら山田やら一緒にいた連中がこっち向いて全員でアッカンベーして、そのまま人波に逆らわずに流れて行った。

ゾロゾロと流れる人波は、変なものを見る目でオレを見てたけど、やたらウルサイ音でメールを知らせるメロディに気を取られて、オレにはあんまり気にしなかった。


『バーカ!とっとと彼女のトコ行けー!!姫初めエッチの報告ヨロシクッ!』


するかバーカ!!!


画面に思いっきり怒鳴りつけて走り出したら、遠くから、ホントにバカみたいにデカイ笑い声が聞こえたよ。




コダワルコト(カオル編)

アタシのこだわりは……


うん。

けっこうアル、かなぁ。


まず…は、化粧品、かな。

これは結構みんなこだわってるんじゃないのかなぁ。

だって、やっぱり、綺麗でいたいじゃない?

吹き出物とか、ニキビとか…それに、体調によってはとってもデリケートになる時だってあるんだし。


安全でも香りがないのだと気持ちがウキウキしないから、天然のハーブとかパラフィン無添加とか…

とっても高いものは高いから、自分の範囲内で決めて、良さそうなのを使ってる。


あとはねぇ……


お風呂!!

これだけはぜーったい!

ケイには任せないの。


お風呂のカビ落としとかいろいろお掃除なんかはもう、ケイのこだわりがあるらしいから、そこらへんはアタシはやらないけど…

アタシがやるとね、なんか、洗い残しがないか…とか、気になるんだって。

失礼よねっ。

でもね。

お風呂で使うシャンプーやトリートメント、バスソルトやボディソープ、ボディタオルとかブラシとか…もちろん、体を拭くバスタオルやコットンローブとか…

入浴剤だっていっぱいあるんだから。


天然エッセンシャルオイルに、バス用のデッドシー・ソルト。

それにバブルバスも最低10種類はシリーズで揃えてるし、デトックスバスもばっちり☆


ケイってば…

今日もアタシ専用のバスグッズ置場の扉を開けて悩んでる。

ダメね。

今日はなんだか疲れてるみたいだから、ベルガモットとオレンジでリラックス&リフレッシュ…


今日はゆっくりしましょ?


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怠惰。

日なが1日、パソコンに向かってはいるけれど、けっきょく言葉は紡ぎだせず。

ワンセンテンス出てくればいい方…かな。

目標まで7,000字。いや、10,000字。

それでもやっぱり、パソコンの前を離れられずにいるのです。

コダワルコト(ケイタ編)

こだわり…

こだわり…

こだわり…ねぇ…


いや、オレ、なんだかよく周りのヤツラに

「ケイタってマメだよね」

とはよく言われる。


言われるけど……そんなにこだわってるか?オレ?


別に着るブランドはコレ、とか。

持ち物はアソコの、とか。

料理は好きだけど、別に節約で1円でも安いところの産地も怪しいものを買おうとは思わない。


あ。

「こだわり」って言ったら、そこらへんはそう…かな。


オレさ。

絶対「産地」とか無農薬とか有機栽培とかだけにはこだわるんだよね。


うちの近くのパン屋もさ、使ってる小麦粉とか卵をどこから仕入れてるかとか、料理教室の時はその時に仕入れ値で分けてくれたりとかさ。

もちろん、そんなに安いわけじゃない。

ひと袋10本入ってて50円のニンジン…

5kg300円のジャガイモ…そんなに買ってどうすんの?

だったら、必要な分だけ、新鮮に、そして美味しいものを買ったほうが、絶対…絶対……


カオルは喜ぶ!!ラブラブ


ん?

なんか……違う方向にこだわってる?オレ……


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ヒルノコト

あたしとケイ、2人とも昼間は別々…

あたしは会社に行くし、ケイはまだ大学生。


……よく言われるんだけど、アタシが会社勤めしてるって信じられない…って。


…そんなに?


確かに目標も無いし、今のお仕事は単純に事務だから、アタシじゃなくてもできるんだと思うけど…

働くのって、そんなにイケナイことなのかなぁ?

ケイは別に辞めれば、とか、アタシに「向いてないんじゃない?」は言わないよ。

合コンなんかでそう言ってくる人は多いけど。


昔のカレシにもそんなこと言ってた人がいたっけ。


辞めてどうするの?


って聞いたら、

「オレが食わせてってやるよ!」

って……

アルバイトしかしてない人に言われてもなぁ…って思っちゃった。

アルバイトでも仕事あるだけマシ…だったのかもしれないけど、アタシは『自分の面倒ぐらいは自分で見なさい』って、ママにもパパにも言われてたから、カレシに「養われる」なんて、まっぴらごめんだったの。

今だって、そう。

ケイにそう言ったら、

「オレにカオルを養って勉強して生活してくなんて…常識で考えたら無理だし。カオルがちゃんとした理由も無しに『仕事辞めたい』って言ったら、そっちのほうが怒るよ、オレは」

って。


そりゃ、朝、おうち出るのがツラくない…って言ったらウソになるけど、でも、帰った時にケイに

「お帰りーラブラブ

って言ってもらって、チュッってするの、とっても嬉しいんだ。


今日のご飯、何かな~(*^▽^*)


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ヨルノコト

オレの役目は、「カオルが帰る前に帰る」こと。

あはは。

変だろ。


寂しがり屋なんだ、カオル。


いつだったけな…オレ、近所のすげぇ美味いパン屋があってさ。

そこの店長さんとけっこう気が合ってさぁ。

いろいろ教えてもらうんだ。

パンマニアみたいでさ。

レストランも併設してて、そこでランチとかディナーとかをコースにすると、それぞれの皿に合わせてパンが出てくるんだよなー。

けっこうな量になるんだけど、それもぺろりと平らげちゃう。

……オレだけじゃなく、カオルも、ね(笑)


ま、やっぱりそういう料理に合わせる基準とかあるじゃん?

オレも知りたいわけよ。

カオルに美味しいもん食べてもらってさ。

「ケイ~ラブラブ、これ美味しぃ~~音譜

………あー…幸せだ………

あ、やっ、そうじゃなくて!

そんときさ、ついつい話し込んじまってさ。

慌てて晩飯に食べる予定のパンを買って家に帰ったら……

カオルがさ……

もう……

すげぇ、ボロボロ泣いててさ。

綺麗なお化粧、台無しで……


1時間も泣きっぱなしのカオルに抱きつかれてさ。

それもそれで悪くないなぁ…なんて。

カオルを膝に乗せたまま、パンをちぎって、スプーンを口に運んで、口元についたソースをオレが舐めとって……



寝てるカオルに、こっそり冷やしたアイピロー。

次の日には、ちゃんと可愛いカオルに戻ったよ。



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自分のナカにあるモノ

こうね。


グチャグチャと掻き回して。

指の先に当たるモノを。

見もしないで引き上げる。


形のないモノ。

色のないモノ。

味のないモノ。

匂いもしないモノ。



これを…どうしたい?


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ウレシイコト

ケイからメールじゃなくて、電話が来た時、すっごく嬉しかったな。

なんかすっごい顔がニヤけてたみたいで、ママにすぐバレちゃった。

「いい人と会ったんでしょ」

って。

思わず

「うん」

って言ったら、

「バッカねぇ…」

って、笑ってた。

パパにもすぐバレちゃったけど…いつもなら、アタシと付き合いたいっていう人にはとってもウルサイのに…

なんでかな。

その時は変な顔してたけど、何にも言わなかったよ。


会ってもキスも何にもないアタシたちだったけど、5回目のデートの時、なんだかケイの様子が違ってたの。

なんだか…着ているものがいつもよりケイに似合ってたし…すごく照れくさそう。

「コレ」

って、手渡されたのは、小さな白い袋。

ブランドのロゴが入ってる。

変なの…こんなのに、こだわるように見えなかったのにな…

ケイも、やっぱり「ブランドを贈れば女の子は喜ぶ」って思ってる人だったのかな……

ちょっと…なんだか…目が…痛くて…熱くて…

「オレ、そんなにイイモノ買えないけど、さ。記念に」

「記念?」



「……オレと、付き合ってもらえませんか?」



なんだか、プロポーズでもするみたいに、とっても真剣な顔のケイ。

『ブランドやるんだから付き合え』って態度じゃない…


「ダメ…かな……」

「あ……あぅ……」

何にも言えなくて。

さっきとは違う意味で、ボロボロ涙が流れてきて…きっと、すごく変な顔になってたと思うだけど……




なんかすごい長い時間だったような気がするけど、アタシは、ケイに抱きしめられて…

「…お…洋服、汚れ、ちゃ、うっ……」

「汚れたら、洗えばいいよ」

「ア、アタ…シ…」

「うん。ありがとう」



「ケイとね、付き合うことになったの」

「えっ?!アンタたち、まだ付き合ってなかったの――?!」

ノッコたちにそう報告したら…なぜかみんな「ウガー!」って叫びながら、頭を抱えてた。



……アタシ、ノッコたちに、何か悪いこと、言った?


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お仕事?してる?

ん~…

お仕事…

してない、というか、できてない…

イロイロ…

ちょっと前に「あ、集中できそう!」と思った時はあったんですけどねぇ~。
いったん途切れると、また次の言葉が浮かぶまでしばしお休み~。

ノンキっちゅーか、危機感なさすぎっちゅーか…

いやでも、月末までには何とか脱稿したいですねぇ。


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1日飛ばし。

まあ、ゆるゆると。

ずっと放置していた「にほんブログ村 小説ブログ」へ再登録。
というか再出発?

とりあえず、今日はこんなものかしら。


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チガッタコト

わかってるさ。

オレとカオルは違うって。

そうだな。

確かに、金のあるお前のほうが、カオルをちゃんとエスコートできるだろーさ。


もう、あのころはウンザリだった…

どうやら富樫が「お持ち帰り」した女の子は、けっこう「期待ハズレ」だったらしい。

何が「ハズレ」かなんて、聞かないでくれ。

思い出すのもイヤだ。

かわりにカオルはどうだったのか、絶対オレのほうがあの子には合う、お前は女の子の扱いがなってない、すぐに振られるのがオチ…


あ―――っ!!うっせぇぇぇ!!!


親が金持ち、自分も学生のくせに事業立ち上げて社長やってる、顔もいい、背も高い、店もよく知ってる、遊んだ数は友達の手指借りたって足りないくらいのテクニシャン。


でもな。


カオルは、アウト・オブ・眼中。だってよ。

いい加減、認めろよ。

確かに、カオルの持ってるものひとつひとつが、オレの持ってるものと格が違うのはわかってるさ。

でも、カオルはブランドでオレを選んだわけじゃない。

オレだって、持ってる物と顔と、カラダでカオルを選んだわけじゃない…う…いや…確かにカオルは好みのタイプ、だったけどさ。

ソレだけ、で選んだわけじゃない、ってこと。


………確かに、合コン終わったすぐその足で、ホテル行ったわけじゃないけどな。


そりゃ、確かにスグにでも相性を調べたい奴だっているだろう。

たまたまカオルが、そういうタイプじゃなかったってだけのこと。

そんでもって、オレだって、まだカオルに「付き合おうよ」って、言ったわけじゃない。


うん。


まだるっこしいって思われたっていいんだ。

これが、オレとカオルのヤリかた、なんだから。


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ワカッタコト

「あ」

ケイはそう呟いて、小さい紙をくれたの。

折りたたんであるその紙には、罫線と、ケイの名前と連絡先。

字が折りたたまれないように、きちんと下の方に揃えて書いてあった。

イマドキなんて、携帯の赤外線で『ピッ』なのに、なんかドキドキした。

アタシはちょっと前までやってた『折り返し電話』で、ケイのその番号に、自分の番号を残そうとプッシュし始めて……止めたの。

ピリピリピリ…

小さな音をたてて、ケイからもらった紙をふたつに分けて。

下半分は、無くさないように、大事にバッグのポッケに…


アタシが紙を破きだしたとき、ケイったらすっごいショックを受けたような顔をしたけど、ケイの連絡先が書いてある方をバッグにしまったら、ふわ…って、顔が優しく笑った。


えへへ…ビックリさせちゃったかな……


そう思いながら、アタシは、自分の携帯電話の番号と、メールアドレスと…

『絶対電話してね。カオル』

って書いた。

隣にいた人がなんか覗き込もうとしてたみたいだけど、見えないようにって、一生懸命隠しながら書いたの。

今までにないくらい、間違えないように、いちばん綺麗な字で。


その紙をケイに渡して、その時指が軽く触れて、アタシたち、絶対これから一緒にいるんだって、わかったの。


最新

いつの間にやら新刊が発信されているのがこの世界のようです。→「昂ぶる陰女

パソコン用でリンクです。
携帯電話やスマホの電子書籍店ではタイトルとか名前とかで検索できると思います…

この最新刊は『インキュバスの生贄シリーズ』です。
私の作品の中でも1番長い…ですね。
最初は『淫』の文字を使っていたのですが、イロイロと大人の事情で『陰』になりましたが、同じシリーズです。

なんだか難しいですね…


ツウジタコト

あのあと…何、話したんだっけな……

カオルは一瞬だけ驚いたようにオレを見て、笑ったんだ。

安心したように。

可愛かったなぁ……

富樫がまだ話しかけて、なんとなく3人で話したけど、それぞれちぐはぐで、妙な雰囲気だったって…後で、梨本が言ってたな。

あ、梨本ってやつが、オレのアレコレを他の女の子にリークしてくれたヤツ…感謝はしてないぞ。

あの後も何度かカオル以外の女の子から「飯作ってくれメール」が届いて。

教えた覚えないのになぁ…って思ってたら、やっぱりあいつが教えてて。

あ、富樫も、だ。

カオルを『横どり』されたこと、かーなーり頭にキてたらしい。

……そんなにカオルが富樫を気に入ってた、って感じじゃなかったのにな。

あいつはすっかりカオルが落ちたもんだと思ってたらしい。

合コンの後、オレとカオルがしっかり次のデートの約束をして、お互いの連絡先を交換したのを知った時、やたらしつこく絡んでくるな…とは思ったんだ。


カオルと初めての二人きりのデートのとき、はじめに言われたのが

「あの時、助けてくれて、ありがとう」

脈は全くなかったみたいだぜ、富樫。


プロフィール

行枝ローザ

Author:行枝ローザ
とりあえず、小説家やってます。
今日もやってます。

最新刊
生徒会長の甘く淫らな恋愛指導~風間北翔、指導されなさい~
生徒会長の甘く淫らな恋愛指導~風間北翔、指導されなさい~
(秘蜜の本棚)

他、PC版・スマートフォン・携帯電話対応の各電子書店にて発刊中なり!!

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